腸の役割

ひと昔前に比べると「腸」という臓器の扱いは、かなり変わったと思っています。

ここ数年、腸や腸内細菌に関する論文が数々発表されて、腸内細菌って私たちにとってなくてはならない、もはや・・・存在(笑)

ただ、腸内細菌について「ほとんどわかっていない」というのが今の現実。

種類に関しては1000種類とか言われていますが、これも定かではありません。

もっともっと数が多いかもですし、人間が知り得ていない菌もたくさん地球上には存在しています。

腸は消化だけでなくホルモン分泌、免疫調節、ビタミンやアミノ酸の合成、造血機能など腸でしかできない機能を備えています。

腸は生命が形作られていく中で、脳や心臓よりも先に形成され、この地球上には脳や心臓が無くて腸だけで存在している生物はたくさんいます。

メジャーなところではミミズ。ミミズは腸で考えて、腸で感じて生きている生物。他の臓器は持ち合わせていないんですよね。

他にも、腸だけで生きている生き物はたくさん存在していますが、脳や心臓だけという生物は地球上に存在していないんです。

腸って大切ってもちろん正解なんですが、腸という臓器が大切な理由は、腸内細菌の棲みかだからというのが理由。

腸は、家であって私たちの生命維持に働いてくれているのは、主に腸内細菌なんですよね。

だから、本来「腸活」という言葉は正しくないと私は思っていて。

「菌活」というのが正しいんじゃない?って思ってます。

でも、今日は家である「腸」の役割を。

腸は、大きく分けると小腸と大腸に分けられていて、役割は場所によって異なります。

まず小腸は。

胃から送られてきた食べ物を更に分解して、栄養素を吸収しやすい形にします。

膵臓や肝臓から分泌される消化酵素や胆汁も分泌されると小腸で使われます。

その後、吸収された栄養素(糖、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラル)は、小腸の壁から血液やリンパ系に吸収されます。

ちなみに。小腸の環境が居心地いいなーと思う腸内細菌は、小腸に生息しています。

では大腸は。

小腸で吸収されなかった水分や電解質(主にミネラル)を吸収して、便を形成する。体に不必要な消化されなかった食べ物や、腸内細菌の死骸、不必要になった腸粘膜を便として肛門から排出する。

そして、なんといっても腸内細菌は9割大腸に生息してると言われているから、大腸は腸内細菌たちにとって心地いはずの(笑)場所なんです。

こう考えると、腸は外界からの食べ物や菌たちが接する場所だから、身体の中とは言えず、体の外の物を体の中に入れるためのチェック機能がたくさん搭載されている臓器ということになります。

セコムとかアルソック機能搭載(笑)

今日、私が皆さんに知ってもらいたかったのは、腸の働きと腸内細菌の働きは別物だということ。

腸は棲み処で、私たちの生命維持機能を担っているのは「腸内細菌」いう私たちの体内に生息する生き物なのだということ。

だから「腸活」ではなく。「菌活」なんですよね。

と、いうことで今日は腸の役割について。

明日からは、腸内細菌についてを寄り道しながら、少しずつ書いていきますね。

腸を制する者は健康を制する♡

明日から、ぼちぼち書いていきます!

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