脳には使い方がある

11月も終わりに近づくと、街がクリスマスの装いを始めますね。

赤坂サカスの去年は、ここまでのイルミネーションじゃなかったけど。

短い距離ですが、とてもきれいにデコレーションされています。

東京は、表参道も去年より華やかな印象。やはり、今年はアフターコロナなのかもですね。

さて。今日のお題。「脳には使い方がある」

脳に限ったことではありませんが。

私たちの、身体を構成する臓器や細胞には、それぞれ使い方や個性があります。

例えば胃。食べた物をどんな状態でも消化できる人もいれば。

少量でも、消化がへたくそな人もいる。

肝臓も。アルコールを大量に解毒する能力を持っている人もいれば、数滴のアルコールでさえも解毒できない肝臓を持っている人もいます。

脳も同じ。それぞれ個性や使い方があります。

人間の脳は、日々とてつもない作業量をこなしています。意識があるときも意識が無いときも、脳は休むことなく働き続けています。

意識が無いときに、脳が活動を停止したとしてら、その瞬間に私たちの心臓も呼吸も止まることになって、生命の維持が不可能になります。

目から入ってくる情報、耳から入ってくる情報、皮膚に何かが触れた感覚、内臓が意識に問いかける感覚、全ての物を瞬時に感じて私たちに情報として知らせてくれています。

これらすべてを、意識し記憶していたら私たちの脳は、とてつもないエネルギーを使って、とてつもない情報量をストックしなければならないので、情報を取捨選択するという機能も備えています。

目に映っていても、意識が無ければ見えないし、耳に雑音が入ってきても、その雑音に意識が向かなければ聴こえない。

椅子に座っていても、椅子を感じることは無いし、海のにおいや、風のにおいも気にしなければ嗅ぐことはできないんですよね。

意識が向いていないものを、感じることなく取捨選択する機能は私たちの脳の中の「網様体賦活系」通称RASと言われるところで行われています。

RASは「意識のフィルター」と言われていて、意識したものを感じて、その意識したものが繰り返し情報として入ってくると、意識しすぎないようにスルーするという選択をします。

この、スルーするという選択は何度も入ってきている情報なので、意識しなくても行動と結びついてルーティーン化されていくので、無意識下でも行動ができるようになります。

このRASが、活性化されるとどうなるか?

今まで、見えていなかったものが見えるようになってくるんですよね。

例えば。

今まで、車の免許を持っていなかった人が免許を取って欲しい車が決まると、街にはその車がたくさん走っているように見えるとか。

料理に興味がなかったのに、興味を持ち始めたらやたら、調理器具が目に入るようになったり。

意識していなかった時には、身の回りにあっても見えなかったものが、興味を持ったり、知らなかったものを知ったりすることで「意識・認識」ができるようになるというわけです。

RASが、活性化するということは新しい世界を体験しやすくなるということ。逆にRASが働かなければ、脳そのものが働かなくなり、感情の老化が進みます。

そして・・・

このRASが、うまく働かなくなる恐ろしい(笑)考え方のパターンがあります。

それは。

人の話を聞いているときに「あっ!それ知ってる」「あっ!これ聞いたことある」という意識。

脳は、この意識を持った時に「新しく学習する必要はないよー」という指令を出してしまうので、そこから先の話を記憶したり応用したりできなくなってしまいます。

話の流れで、知らない知識が含まれていたとしても、知っているという知識が間違っていて、正しい知識を誰かが話をしていたとしても。

「知っている」「分かっている」という思考が立ちはだかり(笑) 新しい知識を増やすことはできなくなってしまうのです。

仮に、本当に知っている情報だとしても、確認作業として「あーそうだった!」「そうそう。間違ってなくて安心した」などと捉えることができれば、新たな知識として脳に溜めていくことができます。

人の話を聞いているときに。

「でも」「だって」「人のせい」というワードが浮かびやすい人も要注意です。

これも、新たな知識や行動が脳に溜められない思考の1つです。

脳は他にも。

主語を理解できない。

行動が記憶に支配される。

俯瞰がへたくそ。

などの特徴があります。脳の特徴を知って、脳に使われるのではなく。脳を使いこなしていきたいですね♡

では。では。

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