香り

今年も、この季節がやってきました。

今日の夕方あたりから。町の中で漂いだした金木犀のかおり。

毎年、この季節は外を歩くたびにくんくんしながら、歩いてしまいます。

仙台でも、東京でも。

住まいの近くに、毎年楽しみにしている金木犀スポットがあり、思わずお花見をしてしまうくらい金木犀の香りが好き。

仙台では、多分今年は嗅ぎ収め(笑)だと思うので、明日の朝は思いっきり深呼吸しながら、仙台駅に向かおうと思います。

実は、アーユルヴェーダ的な香りのとらえ方は、とてもユニーク。

嗅覚は、カパという水のエネルギーに反応します。

ちなみに。

ヴァータ(風)は、聴覚と触覚、ピッタ(火)は、視覚に敏感。

鼻は、多くの香りを感じ分けることができて、訓練すれば一万種類以上の香りを嗅ぎ分ける能力をを持っているのだとか。

この能力を、発揮するために鼻腔は、ほどよく湿っていることが条件です。

鼻腔で、感じ取られた香りは、臭細胞(神経細胞)によって、脳の視床下部で感じとられることを、アーユルヴェーダでは重要としています。

なぜか?

視床下部は、体温、喉の渇き、空腹感、血糖量、成長、睡眠、歩行、性的興奮、怒りや幸福の感情という、多くの身体の機能と関係しているから。

香りは、臭細胞を通して、これらのことにアプローチができる手段として、アーユルヴェーダでは、考えられています。

さらに、香りは大脳辺縁系と海馬にもアプローチしていることが、私にはとても興味深い。

大脳辺縁系は、情緒、海馬は「記憶」に関係している脳の部分。

香りは、喜怒哀楽を感じさせ。その情緒は、記憶から沸き起こることをアーユルヴェーダから伝えられています。

人間には、五感(見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触る)という、機能が備わっていますが、すべて「感情」と「記憶」を感じさせる仕組みになっています。

赤ん坊の頃の、大人の姿、大人の声、母乳の味、家庭のにおい、家族から触られる感触。

無意識下に、記憶されたこれらの情緒が、あなたの土台になり、好きなもの、嫌いなもの、受け入れられるもの、そうでないもの、癒されるもの、そうでないものが、自動的に選択されています。

好む香りは、あなたの感情を癒す記憶があるのかも知れませんね。

ただ・・・私が育った北海道では、金木犀も、沈丁花も咲かないんですよね。

北海道から出て、初めて知った香りです。

なぜだろう?と記憶を遡ってみると。どうやら花の香りに興味があったのではないかと思います。

ライラックの甘い香りや、スズランの甘酸っぱい香りは、何年嗅いでいなくても、すぐに思い出すことができます。

こんなに、重要な嗅覚。

人工的な、強い香りが脳に影響するのも頷けます。

森林の香りや風や海の香り。人によっては靴下の臭いってのもありのようですが(笑)

自分が、ホッとする香りや安心する香りは。

あなたが、幼いころに安心した香りなのかも知れません。

今年の金木犀♡全国各地でながーく楽しめたらいいなーと祈るレベルです(笑)

皆さんも、楽しんで下さいね♪

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